自動車排出ガス規制値 10・15モード

省エネルギー法の改正による2015年度燃費基準の策定に伴い、燃費の試験方法がこれまでの「10・15モード」から、 より実際の走行に近い「JC08モード」へ変更されます。2007年(平成19年)7月以降、自動車のカタログには従来の10・15モード燃費に加えてJC08モード燃費が順次併記され、 2011年(平成23年)4月以降カタログの表記がJC08モードによる燃費性能表記に切り替わりました。
又、排出ガスの試験モードにおいても現在の「11モード(コールドモード測定法)+10・15モード(ホットモード測定法)」から、コールドモード測定法を「JC08Cモード」へ移行。その後、ホットモード測定法においても「JC08Hモード」へ順次移行します。

【10・15モード】
10・15モードは、高速道路の発達、日常的な渋滞といった現代の交通事情を反映させた測定方法で、東京都内の市街地走行の平均的パターンをもとに10の走行パターンを組み合わせた10モードに、新たに高速走行を中心とした15の走行モードを加えて生まれました。1973年(昭和48年)に採用された10モードの測定方法と比べると、最高速度のアップ、アイドリング時間の延長等が特色です。
◎市街地パターンの測定方法
@アイドリング
15分以上の試走後、一度車を止め、それから20秒間アイドリング
A加速
20秒間のアイドリング後、7秒間で20km/hまで加速
B定速走行
20km/hに達したら、15秒間この速度を保ちながら走行
C減速停止
20km/hから7秒間で減速し、一旦停止
Dアイドリング
一旦停止の間、アイドリングを16秒間続ける
E再加速
今度は、14秒間で経済速度の40km/hまで再加速
F定速走行
40km/hで15秒間の定速走行に移る。車速は一定に保つ
G減速
40km/hから10秒間で20km/hまで減速
H再々加速
20km/hで2秒間走行、12秒間でもう一度40km/hまで加速し続ける
I減速停止
40km/hに達すると同時に17秒間で減速して停止。計135秒でテスト終了
◎高速パターンの測定方法
@アイドリング
市街地パターン×3サイクルの走行後に65秒間アイドリング
A加速
18秒間で50km/hまで加速
B定速走行
50km/hを保ちながら12秒間走行
C減速
4秒間かけて40km/hまで減速
D定速走行
40km/hを保ちながら4秒間走行定速走行
E再加速
16秒間かけて60km/hまで加速
F定速走行
60km/hを保ちながら10秒間走行
G再加速
更に11秒間かけて70km/hまで加速
H定速走行
70km/hを保ちながら10秒間走行
I減速
10秒間かけて50km/hまで減速
J定速走行
50km/hを保ちながら4秒間走行
K再加速
今度は22秒間かけて70km/hまで加速
L定速走行
70km/hを保ちながら5秒間走行
M減速停止
20秒間で30km/hまで減速、更に10秒間で減速して停止
Nアイドリング
停止後10秒間アイドリング
●市街地パターン×3サイクルの後に高速パターンを1サイクル行なう(計660秒)
●第1サイクルのアイドリングのみ44秒
●想定走行距離 4.165km 所要時間 660秒 平均速度 22.7km/h 最高速度 70km/h

文字サイズ変更 小 文字サイズ変更 中 ウインドウを閉じる
東京環境測定センター ロゴ
© 2012 TOKYO ENVIRONMENTAL MEASUREMENT CENTER