トリクロロ酢酸  0.03mg/L以下

トリクロロ酢酸は、原水中に含まれるフミン質(植物が分解してできるフミン酸等の腐植質)等の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成される消毒副生成物質の1つです。
このトリクロロ酢酸は、刺激臭のある無色で吸湿性の結晶で、医薬品の原料、除草剤、腐食剤、角質溶解剤、塗装剥離剤、除タンパク剤、生体内タンパク・脂質の分画剤として使用されております。
トリクロロ酢酸は、マウスで肝腫瘍を引き起こしますが、変異原性や染色異常などのin vitro系の試験では陰性及び陽性の結果が混在して報告されており、IARCでは人発癌性物質として分類できないとしてGroup3に分類されています。

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