トリクロロエチレン  0.01mg/L以下

トリクロロエチレンは、ドライクリーニング、金属の脱脂洗浄剤、生ゴム、染料油脂等に使用される地下水汚染物質の1つです。
トリクロロエチレンは、TCE、トリクレン、トリクロロエテンともいい、比重1.4(25℃)、融点−86.4℃、沸点86.7℃の無色透明の液体で蒸気圧77mmHg(25℃)。水に対する溶解度1g/L(20℃)。
トリクロロエチレンは、環境に放出されて地下水汚染を起こし、更に地下水中に長期間残留し、分解してジクロロエチレンや塩化ビニルになります。又、テトラクロロエチレンの分解によって生成することもあります。
トリクロロエチレンの体内吸収では抱水クロラールを経てトリクロロ酢酸に代謝され、毒性はLD50(ラット経口)4.92g/kgで発癌性も認められ、多量に摂取した場合の急性症状は、腹痛、めまい、し眠、頭痛、脱力感、吐き気、意識喪失があります。

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