テトラクロロエチレン  0.01mg/L以下

テトラクロロエチレンは、ドライクリーニング、金属の脱脂洗浄剤等に使用される地下水汚染物質の1つです。
テトラクロロエテン、パークレン、パークロロエチレンともいい、比重1.62(20℃)、融点22.4℃、沸点121.2℃の液体です。蒸気圧19mmHgで水に対する溶解度は150mg/l(25℃)。
このテトラクロロエチレンは使用後排出され、土壌中を移行して直ちに地下水中に入り、地下水汚染物質の一つとなっています。地下水中では数カ月から数年間にわたって残留し、トリクロロエチレンに比べて尿中代謝物排泄ははるかに少なくなっています。
テトラクロロエチレンの毒性はLD50(ラット経口)8.85g/kgで、肝腎障害や中枢神経抑制作用があり、又、肝癌の発生も認められています。多量に摂取した場合には、腹痛、めまい、し眠、頭痛、吐き気、脱力感、意識喪失の急性症状がみられます。

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