遊離残留塩素 プール水質検査

遊離残留塩素はプール水の消毒管理の指標であり、一定濃度の保持は、感染症予防等プールの衛生管理において重要な意義をもっています。
細菌やウイルス等のプールで感染する可能性のある病原体に対して消毒効果を得る為には、0.4mg/L以上が必要です。
残留塩素とは、塩素消毒の結果、水中に残留した殺菌力を示す化学形態の塩素のことをいい、そのうち次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの形態で存在するものを遊離残留塩素、これらがアンモニアや有機性窒素化合物等と反応して生じるクロラミン等を結合残留塩素といいます。
遊離残留塩素と結合残留塩素との総和を総残留塩素です。結合残留塩素は、遊離残留塩素に比べて消毒効果が乏しいことから、プール水の塩素消毒については遊離残留塩素濃度により管理をしています。
細菌と塩素濃度との関係(15〜30秒間で病原菌を殺すのに必要な塩素濃度)です。
0.10mg/Lで死滅    チフス菌、赤痢菌、淋菌、コレラ菌、ブドウ菌
0.15mg/Lで死滅    ジフテリア菌、脳脊髄膜炎菌
0.20mg/Lで死滅    肺炎双球菌
0.25mg/Lで死滅    大腸菌、溶血性連鎖球菌
プール水を介する感染症の原因ウイルスや細菌等がプールに持ち込まれたとしても、プール水が塩素消毒され、その遊離残留塩素濃度が0.4mg/L以上あれば、それらを不活性化したり殺菌することができます。

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