アンチモン及びその化合物は天然水中には殆ど存在せず、半導体材料等に使用され、汚染源は工場排水や鉱山排水等があります。目標値は、毒性を考慮して定められております。
アンチモンは、半導体材料の他、潤滑剤、弾薬、陶器、硝子等材料成分として主に使われています。
三価アンチモンは容易に赤血球に取り込まれてしまいますが、、五価アンチモンは取り込まれません。飲料水中のアンチモンの形態が毒性の鍵となりますが、飲料水中のアンチモンは殆どが、弱毒性型の五価アンチモン、オキソ-陰イオン型と思われます。
アンチモンの人への健康影響では、嘔吐、下痢が知られており、三価アンチモンの発癌性はグループ2Bに分類されていますが、この判断となった知見の殆どは、水に不溶な粒子による吸入暴露によるものであり、水溶性アンチモンの経口摂取による発癌性を示す知見は知られておりません。
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