アスベスト(石綿)の用途 石綿含有吹付けロックウール

【石綿含有吹付けロックウール】
吹付けアスベストとよく似た吹付け材に、吹付けロックウールがあります。
この吹付け材は、高炉スラグ等を主原料に工場で製造された人造鉱物繊維であるロックウールを使用しています。
吹付けロックウールは、1961年(昭和36年)頃から使われ始め、1975年(昭和50年)に吹付けアスベストが原則禁止となった以降も暫くの間、アスベストを混ぜて使用されていました。用途には、耐火被覆用と吸音・断熱用があります。
吹付けロックウールには、吹付け工法に乾式、半乾式、湿式があり、乾式吹付け工法は、ロックウールとセメントを工場で合材したものを吹付け施工現場まで圧送し、その施工現場において、吹付け機のノズル先端で水と混ぜ合わせて吹き付けるものです。
半乾式吹付け工法は、半湿式とも呼ばれる工法で、予めセメントに水を混ぜたセメントスラリーを用意し、吹付け施工現場までセメントスラリーとロックウールとを別々に圧送し、スラリーホースをロックウールホース内に挿入してノズルで吹き付けるものです。
乾式及び半乾式については、概ね1980年(昭和55年)頃に、アスベストを含有するものが製造中止となりました。
湿式吹付け工法は、混和剤を用いてロックウールとセメント等を工場で合材したものについて、工事現場において混練機を用いて水と混練した後、ポンプにより吹付け施工現場まで圧送し、圧縮空気でノズルより吹き付ける工法であす。1970年(昭和45年)頃から製品化され始め、概ね1987年(昭和62年)頃に、アスベストを含有するものが製造中止となりました。

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