アスベスト(石綿)の用途 吹付けアスベスト

【吹付けアスベスト】
アスベスト(石綿)とセメント系の結合材とを一定割合で水を加えて混合し吹付け施工したもので、施工された時期は1955年(昭和30年)頃から1975年(昭和50年)までです。
耐火被覆用は、建築基準法の耐火要求に応じて使用され、3階建て以上の鉄骨造建築物等の鉄骨、梁、柱等に吹き付けられました。このほかに、デッキプレート裏面への吹付け等があります。
吸音・断熱用としてはビルの機械室、地下駐車場等の天井、壁等のほか、学校、体育館、工場等の天井、壁等に吹き付けられていました。コンクリート造りの建築物の中で人が日常的に在室する部屋(例えば、学校の教室、実験室、体育館等)では、コンクリート壁面に囲まれている為に残響時間が長く、会話がし難くなるので吸音用の吹付けアスベストが施工されました。
又、鉄骨造建築物では、人が常時在室しない機械室等でも内部の音を外部に漏らさないようにする為に、吸音用に吹付けアスベストが施工されていました。

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